スクールガールストライカーズ SCHOOL GIRL STRIKERS Animation Channel

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「スクールガールストライカーズ」アルタイル・トルテ座談会

MEMBER 美山椿芽役石原夏織 澄原サトカ役日高里菜 夜木沼伊緒役沢城みゆき 沙島悠水役花澤香菜菜 森まな役小倉唯 プロデューサー中山信宏

TALK

01 アニメ化決定!

まずは、アニメ化が決定した時の感想をお願いします。

私の周りにも、ゲームの『スクスト』をプレイされている方がけっこういらっしゃって。これだけ人気がある作品なら、いつかアニメになったりしないかなと思っていたんです。ですので、実際にアニメ化されるという話を聞いた時はすごく嬉しかったです。アニメでは悠水ちゃんがどういう風に描かれていくのか、楽しみになりました!

もう3年くらい前からお仕事をさせていただいている作品です。ゲーム音声の収録やCMの収録は定期的にあったんですが…。

TVCMでは「アルタイル・トルテ」のメンバーの登場が多かったですよね。

ありがとうございます!(笑)

そのこともあって、自分の中では長い時間をかけて一緒に育ってきた作品だという気がしています。そういう作品が、今回こうやってアニメ化されるということは素直に嬉しいです。これまで、たくさんの方々がゲームで『スクスト』を応援してくださったんですが、そのファンの皆さんに、アニメでもキャラクターの魅力を、より伝えていくことが出来たらいいなと思います。

ゲームの『スクスト』が人気があるということは、いろんな方々が話されているのを聞いて実感していました。ですので、いつかアニメ化されないかなと望んでいたんですが、そんな時にアニメ化のお話をいただいて、とても嬉しかったです。ゲーム収録で取ったセリフはプレイヤーである「隊長さん」とのコミュニケーションが中心になっているのですが、アニメは仲間との日常のやりとりが主に描かれていくということで、どういう物語になるのか楽しみに思いました。

私も、周りの人がゲームをプレイされていたり、すごく好きなんだという話をよく聞いていました。以前にドラマCDの収録があったんですが、ゲームの収録だけでは見えてこなかった仲間との関係性なども、実際にかけあいを演じることで、よりわかってきたりしたんです。TVアニメになれば、さらにキャラクターのことを知ることが出来ると思うので、いちファンとしても嬉しく感じました。

TVCMを収録させていただいたときに、「来年あたり、アニメ化が決まりそうだよ」と教えていただきまして。改めて、人気作品なんだということを実感していました。CMの本数自体は、それほど多くは収録していなかったんですが…とにかくTVでCMを見る機会が多い作品だなと(笑)。

沢城さんのCMはよく見ました(笑)。「スクストで検索!」って。

TVを見ていて、なんだかすごく「自分に会うなぁ…」と(笑)。

確かに、お正月によく流れてましたね!

伊緒は、私が演じさせてもらうキャラクターの中では珍しいタイプで、優しい感じで話しかけてくるといったCMだったので、周りの人からは反響がありましたね(笑)。こういうゲームがアニメ化される際に、プレイヤーの代わりの役目を果たすオリジナルの主人公を立てる作品もあるじゃないですか。でも『スクスト』ではそれはやらずに、女の子同士の横の繋がりや絆を描いていく方にシフトしていて、キャラクターの違った側面が見られるのは楽しみですね。

02 キャラクターを演じてみて

(※座談会の時点では)アフレコは4話まで終えられたということで、実際にアニメでキャラクターを演じられてみて、いかがでしたか?

ゲームで個別に収録しているときには気が付かなかったんですが…いざアフレコで集まってみると、私達のチームは全員がほとんど「ボケ」側なんだなと(笑)。

(笑)。

伊緒も、ゲームで収録したセリフとかでは「しっかりしたお姉さん」といった印象だったんです。なので、回りにどんどんツッコむ気持ちで収録に臨んだら…「あれれ?」と(笑)。

椿芽ちゃんが、一番のツッコミ役になるんですかね?

そうかもしれないです!

アフレコが始まってから気がついたんですが、思ったよりもそれぞれのキャラクターの個性が強かったので、椿芽のツッコミが冷静すぎるというか、ちょっと引いちゃってるような印象になってしまって。ディレクションしながら、アニメではもっとこう「巻き込まれ型」にしていかなきゃダメだなと(笑)。

確かに私の中の椿芽の印象だと、真面目すぎて少し距離感を感じちゃうようなところがあるかもしれません。もっと感情の起伏が少なくてリアクションも薄いキャラだったんですけど、アニメではチームのみんながハイテンションで巻き込んでいってくれて(笑)。

みんなそれぞれ、演じるキャラクターの印象は、変わってきた感じなのかな?

悠水ちゃんは…もとからあんな感じだった…ような(笑)。悠水は、5人の中では一番ゲームから変わりなくスライドしていってるキャラクターだと思います。とにかく彼女は「その場を面白くしたい!」という情熱に、常に突き動かされているんです(笑)。そのスタンスは、プレイヤーである隊長さんに対しても、仲間のみんなに対しても、変わりはないのかなと。ゲームでは親密になってくると、隊長さんに真剣な話を打ち明けてくれたりするようにもなるんですが、アニメの仲間の前だと…ずーっとあのテンションなんじゃないかなと思います(笑)。アフレコを重ねて感じたんですが、私…かなり身構えておかないと、体力がもたないんじゃないかと(笑)。

でも1話のアフレコのとき、気合の“ガニ股”でマイク前に立つ香菜ちゃんの姿…私は美しいと思ったよ!

もう、朝にめいっぱい甘いものを食べて、エネルギーを蓄えておかなきゃって(笑)。みんなのキャラクターが、色んな方向に突出してるじゃないですか。だから、現場に向かうときには「新喜劇」の舞台に立つような覚悟で臨んでます。

原作のゲームも、わりとはっちゃけた展開がある作品ですが、アニメにする際に、真面目すぎて暗いものにはしたくなかったんです。もちろんシリアスな戦闘シーンもあるんだけど、なにより彼女達の楽しい日常の風景を大切に描こうと。悠水は作中での「引っかき回し役」という役割も担っているので、ゲームよりもエネルギッシュになっているかもしれませんね。でも、いまはまだおとなしいキャラクターも、物語が進んでいくとリミッターが外れていきますよ(笑)。例えば、まななんかも…。

天真爛漫で、ただ無邪気な女の子ってだけじゃなくて、意外としっかりした一面もある子なんだなと、アニメのアフレコをしながら再確認し始めていたんですけど…(笑)。

これからの展開に、期待しておいてください(笑)。

でも、今の時点で私達すでに…。

やりきってる感はあるよね?

どうなっちゃうんだろう…頑張ろう(笑)。

私達はチームなんですけど、そういう意味ではお互いを助けてあげられないんですよね。

(笑)。

香菜ちゃんの「甘いもの摂取量」を減らしてあげることはできそうもないんです。全員が全員、キャラが尖っているので、リアクションで助けてあげられない(笑)。「もー、悠水は本当に変わった子だよね~」みたいなツッコミの場が、いまのところアニメではいっさいないですから(笑)。

みんな、あるがままを受け入れてますもんね。

不思議な空間になってます。

最初は私も不思議な感じがしていたんですが、何話かアフレコさせていただいてるうちに、それがだんだんクセになってきて心地いいなと(笑)。

見てくださる視聴者も、そうやって楽しんでもらえるといいですよね。

第1話の冒頭、いきなり戦闘シーンから入るじゃないですか。で、皆さんの芝居がシリアス寄りになりすぎちゃってたんです。僕らは先のシナリオまで知っている立場なので、「あれ? 我々はこんなに緊迫感ある物語を作るんだっけ?」みたいな違和感があって。それと、皆さんそれぞれキャリアのある役者さんですから、戦闘シーンの息遣いとか気合の芝居が完璧に出来すぎちゃってたんですよ。でも、「アルタイル・トルテ」の5人は新米チームなんです。ぎこちなさがみたいなものが必要で、ディレクションさせてもらいました。

戦闘シーンの作画もカッコよく上がってきていて、それで引っぱられちゃったのかもしれないです。

サトカは普段のキャライメージからは、戦闘シーンでの立ち振舞が想像しにくい部分もありました。5人の中では、いつもマイペースでテンションもそんなに高くないキャラですし。例えば、友人と話す時はどんなテンションで喋るのか? 戦いになるとどういう風に気合を入れるのか? アフレコブースで実際に演者の皆さんと顔を合わせてかけあいを演じることで、引っぱられてテンションが高くなりすぎることもあって、「そこは違う」とディレクションで修正されたりもしました。

原作のゲームをアニメにするにあたって、キャラ同士のかけあいは意識的に重きを置いて描くように心がけていますね。例えばゲーム中ではそれほど見られない椿芽と伊緒のやりとりであったり、仲間といることで見えてくるキャラクターの違った一面も物語が進むに連れてどんどん出てくるので、楽しんで見てもらえると思いますよ。