アルタイル・トルテ以外のキャラクターも多数登場してきますが、気になるキャラクターなどはいますか?
私は(杏橋)天音ちゃんが好きです! 態度も表情もわかりやすすぎて、そこがもう可愛いなと(笑)。伊瀬(茉莉也)さんのお芝居も相まって、一生懸命強がっているところとか、とにかく微笑ましくて(笑)。
個人的には、まなが天音ちゃんの事を「ゲス音ちん」って呼んだことが忘れられなくて…(笑)。
言ってたね(笑)。なんか彼女って「損するために登場する」感がスゴイんだよね。もう、自分からフッてフッて落ちてく…みたいな(笑)。
椿芽とのやりとりが多いので、私はティエラ先生が気になるキャラクターですね。もちろん、先生や管理官としてのきちっとした面もあるんですが、突然紙芝居を始めたり、行動の意外性が読めなくて(笑)。椿芽は、記憶を失って漂流していたのをティエラ先生に救ってもらった立場なんですけど、彼女のそういった突飛な行動にツッコミを入れたりするような関係性であるのが面白いです(笑)。
私は(東雲)リョウコちゃんが。悠水の友人でもありますし、会話してても、とてもかゆいところまで手が届いてくれる存在です(笑)。いつも仲間にスルーされがちな悠水のおふざけに対しても、ちゃんと拾って反応を見せてくれますし(笑)。トルテ結成以前からの友人関係でもあるので、彼女の前では悠水が本当にリラックスできているような印象も受けますね。
私はオディール…さっちゃんが気になります(笑)。ファーストインパクトの衝撃が忘れられなくて…。台本を読ませていただいた時から、「どんなお芝居になるんだろう?」と、すごく気になってました。スタジオで実際に(斎藤千和さんの)お芝居を見せていただいたら、私の想像をはるかに超えていて。面白いを通り越して…感動してしまいました(笑)。普段はボケボケしているトルテのメンバーも、彼女の前では普通の人みたいになってしまいますから!
もはや扱いが宇宙人みたいになってるもんね(笑)。私は…(降神三姉妹の)陽奈ちゃんが「いい子だな~」と思います。身内に対しても、立場上敵対している私達に対しても、裏表がまったくなくて。自分に嘘をつかず、そのときに良いと思ったことを実行することに躊躇がない。まなに声をかけたりするシーンもあるんですが、喋りの語気は強くても、愛情も見える。彼女にとっては、年上だろうと年下だろうと、敵だろうと味方だろうと、変な話、動物が相手でも裏表なく付き合えるんじゃないかなと感じます。
これまでのエピソードを振り返って、印象に残っているシーンなどをお聞かせください。
あからちゃんと天音がシミュレーションルームで勝負するエピソード(#09)が印象深かったです! みんなが対決ムードでハイテンションで盛り上がって、いつのまにか友情が芽生えて感動のシーンみたいになって完結して…。椿芽は「私はいったい、何を見せられているんだろう!?」みたいに戸惑ってましたけど、私個人としては、みんなと一緒にあの流れに乗っかっていきたいくらいだったんです。でも、シーンとしては、椿芽がひとり取り残されてしまうような展開だったので、もやもやしていました(笑)。
6話のAパートの最後のほう、悠水が自分のことを「悠水じゃない、キュイジニエール・サジマだ」って、ひたすらに認めないシーンがあったじゃないですか。悠水の登場シーンは、それこそ1話から印象深いものが多いんですけど、特にあの場面が妙に印象に残っていて(笑)。悠水らしさが全開に出ているシーンは、見てるだけで楽しくなるので大好きですね。5話のAパートのラストで「バ……バカなーーーーッ!」って悠水が叫んでCMに入ったり(笑)。
悠水のお芝居に関しては、「やりすぎちゃってもいい」というディレクションを受けているので、私も全力で向き合ってます(笑)。私は印象に残る…というか、「これが萌えという感情なのか!」と思ってキュンキュンしたシーンがあるんですけど、3話で伊緒が椿芽の髪を「…まだ濡れてる」って拭いてあげる場面。アフレコでは後ろで座ってそのシーンを見ていたんですけど、なんかこう「ふわあぁぁぁ可愛い!」って(笑)。
オンエアで見ても、ちょっとグッとくるシーンでしたね。
包み込むような伊緒の優しさにときめいて。もし私が男性だったら、コロっとやられてると思います(笑)。
私自身、伊緒を演じるときには「優しさ」を意識してはいるんですけど、監督やプロデューサーからは「もっと優しく、柔らかい感じで」と指示されるんです。私なりに精一杯、意識しているつもりなんですが、オンエアを見てみると「まだちょっとキツイかも…?」と、自分でも感じることはありますね。伊緒の持つ本当の柔らかさ、優しさには、まだ近づけていないのかも…なんて反省してます。
それでも私は、「キュン」ってさせられましたよ!『スクスト』って、見ていて和むシーンや面白いシーンは多いんですけど、珍しく艶っぽいシーンだったのでドキドキしました。
可愛かったシーンでいうなら、10話で陽奈が幸子に「さっちゃん応援しようかな」って言うシーンが、すっごく可愛くて! あのシーンは見てて「キュン」としましたね。
私は、7話のまなと伊緒の過去回想シーンで…いじめられてたまなを助けてくれた王子様みたいな伊緒がもう素敵で! こんなにもまなが「伊緒ちん、伊緒ちん」って夢中になっている理由が、私の中でもハッキリと腑に落ちた瞬間でした。こんな出会い方をしちゃったら、まなの気持ちもわからなくはないなーと(笑)。過去の少年っぽい伊緒の姿を知って、いまの伊緒を見ると、より魅力が増したような気もします。いつまでも伊緒ちんを、まなが独占していたいと思いました(笑)。
伊緒は、女性から見てもちょっと憧れるキャラですよね。
見た目クールでお姉さんなキャラっぽいけど優しさもあって、それでいてどこか抜けているところもある。演じている私としては、お芝居の一貫性のなさというのを不安に思うこともあるんですが、それだけキャラの枠が広く作られているんだなと。それこそ、ゲーム版のTVCMでは「大好きです…」みたいな台詞もあったりするわけですし、もっと色んな側面を見せていいキャラなんだなと思うようになりました。
アフレコの様子などについても、お聞かせください。
前回の座談会で指摘されるまで気付いてなかったんですけど、私、アフレコ中にすごく身体が動いているらしくて。それから少し意識してみたら、自分でも驚くくらいホントに身体が動いていて(笑)。動きすぎてマイクがノイズを拾っちゃったらどうしようとか、妙に気にしちゃったりするようになりました(笑)。いま『スクスト』のラジオもやらせていただいてるんですけど、そこで里菜ちゃんから「前よりも動かなくなったけど、たまにまなと動きがシンクロしてる」なんて言われたりしてます。
悠水も、お芝居をしていると自然と身体が動いてしまうようなキャラなので、現場にまながいてくれることは頼もしいです。これからも、ノイズがたたない程度には動いていこうかなと(笑)。アフレコ全体の雰囲気については、例えばイメージ的には男性ばかりの現場は「男子校!」みたいな雰囲気になるのかなと思うんですが、『スクスト』みたいな女性ばかりの現場って、けっこうサバサバとした空気だったりする気がします。もう、それぞれがそれぞれに「プロの仕事をします!」みたいな(笑)。だからある意味、居心地がいいです。
女性ばかりの現場について、男の人がどういう想像をされるのかはわかりませんが、けっこう「職場感」がありますよね。けっしてギスギスしているわけじゃないんですけど、あまり浮かれることもなく、みんな淡々と台本を確認して仕事に集中している。華やいだイメージは意外と無いんですよ。
…確かに、そうかもしれません。
仕事が終わったらね、みんなでご飯に行ったりすることはもちろんあるんですけど。男性って、メリハリの付け方が上手いというか、すきを見つけるとちょっと遊んだり出来るじゃないですか。女性にはその切り替えが難しいというか…。
男性キャストのみなさんって、直前まで「わーっ」って喋ってたのに、本番始まるとすぐに切り替えられたりする印象はありますね。
さっきまであんなに下ネタ言ってたのに、芝居になると急にかっこよくピンチを助けてくれたり…なんかズルい!ってね(笑)。